2024 05,19 10:45 |
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2008 06,26 22:12 |
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「邦画の話題作は、TV放送を見逃さない」派の私(笑)。勿論、先日放送された本作も見逃さなかった。
東宝ラインナップのページ 面白かった。よく出来たエンターテイメントだと思った。この記事のために調べて、ベストセラー小説が原作だったと始めて知った(苦笑)。原作からのファンの方はどう思われたか判らないが、何の先入観もなく観て、心から楽しめた。娯楽性とメッセージ性のバランスが取れた商業映画、とでも言おうか。 主人公の県庁役人の野村が、民間スーパーに研修として出向。民と官の意識の違いを面白おかしく描いている作品なのかな、と思っていたのだが、それだけではなかった。個人的に一番感じたのは、「民にも官にも、それぞれ馴れ合いがある」ということだ。馴れ合い行政に馴れ合い経営。それぞれ倫理的に間違っているはずなのに、「まあそういうもんじゃん、仕方がないじゃん」と、進んでしまう。それは、どんな組織にもある悪循環だ。その馴れ合いから脱却するためには、所属する人間たちの意識改革からしなければならない。現実には一筋縄ではいかないことだが、本作は娯楽映画らしく、一種サクセスストーリーのような感覚で、意識改革の物語を見せてくれている。 実はラストの「コーヒー一杯100円」の張り紙に、思わず胸が熱くなった私である。民間より意識改革が難しいと思われる行政の世界。でも、そんな世界にも、改革の小さな灯火がつけられた。本当に小さなものだが、希望の光には間違いない、と。 『踊る大走査線』の織田裕二しか知らなかったので、本作の出世第一の「県庁さん」に、初盤なかなか馴染めなかった(笑)。最終的にはしっくり来たが、過去に国民的大ヒットの役どころがある俳優さんって、やっぱり大変だなぁ、と改めて思った。個人的には、野村の二宮のラストカットが大好きだ。ああいう、寸止め加減の上手な恋愛劇が、実はツボだったりする(苦笑)。うん。あの寸止めはハリウッド映画には絶対無理だ。 今回見逃した方は、次放送されたら是非ご覧になってください。録画してでも観る価値アリ、です。 PR |
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2008 06,21 00:23 |
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隣の奥さんが「すっごくいいから!」と言ってDVDを貸してくれたので、鑑賞した。本当にすっごくよかった。
公式サイト 子供向けのアニメーション映画なのだろうが、映像にも、脚本にも、演出にも、まるで子供だましがなかった。大人と子供が一緒に楽しめる映画と作ると言うのは、実は大変なことだと思う。しかし天下のピクサー、見事に作ってくれた。 舞台はオールドな雰囲気のアメリカ田舎町。でも登場するのは、擬人化された車のみ。それらがマッチングした時、目の前には懐かしいが新鮮な世界が映し出される。キャラクターは、一目で役回りが全て判る仕上がり。例えば、ナマイキでジコチューなレーシングカーのマックイーン、都会での生活に疲れて田舎にやってきたポルシェのサリー、おとぼけで純朴な牽引車メーターは錆だらけで、かつて名レーサーだったハドソンはクラシックカー、などなど・・・。そんな、単純な設定が子供にも受け入れやすいのだろうが、大人が観ても説得力があるし面白い。ストーリーも、子供が見れば、優しさと友情の物語になるのだろうが、大人には、それぞれのキャラクターの自己発見の物語として楽しめる。本当に良く出来た作品だ。劇場まで観に行けばよかったと、今更後悔する。 CGの映像に、迫力だけではなく美しさもあるのにすごく驚いた。迫力あるレースシーン、爽快感あふれるドライブシーン、などは勿論見ごたえ満点なのだが、ラジエーター・スプリングスの渓谷の美しさには、思わず息を飲んだ。あのまま、生身の役者を置いてみても、あれなら大して違和感もないのでは?などと思ってしまった。 ただ残念なのは、日本語吹き替え版で鑑賞してしまったことだ。吹き替えは構わないのだが、作中に出てくる文字が、全部日本語に差し替えられているのが興ざめだ。頼むから、ピストン・カップのトロフィーにデカデカと漢字で「優勝」とか書かないでくれ。新聞の切抜きやニュース映像のシーンも、日本語だらけでうんざりだった。 そういえば、『スターウォーズ』新三部作の吹き替え版も、オープニング・クロールが日本語になっていたな。今時の技術なら簡単に出来てしまうのだろうが、やれるなら何でもやっていいのかと、それはそれで疑問だな・・・ ともあれ、映画としては文句のない作品だった。未見で、これから鑑賞予定のある方は、是非字幕版でご覧になってください(笑) |
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2008 06,06 00:15 |
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続いてこちらも、5月にTV放送されていたのを鑑賞したもの。
公式サイト 「災害もの」映画の定石が全て盛り込まれた、よく出来た娯楽大作だった。 「警鐘を鳴らす主人公が無視される」 「被害が現実のものとなり始めて、政府トップが突然慌てる」 「予想以上の被害に、全世界がパニックに」 「そんな中、家族と疎遠だった主人公が、家族の絆を試される」 「主人公と家族が感動の再会を果たす」 まあ、こういった「お決まり」に、現実に起きてる環境破壊問題を乗せ、ドラマティックなエンターテイメントにしている。主人公と家族のドラマのほかにも、多種多様な人間ドラマが盛りだくさんで、そういう意味でも見所のある作品だった。『インディペンデンス・デイ』の監督さんが撮られたということだが、観ていてそれも納得。『インディペンデンス~』も、色々な人間ドラマが楽しめるパニック映画だった(笑) 勿論これは娯楽映画なのだが、実際の気象データを元に作られていると言う話をどこかで読んで、怖くなった。氷河期かどうかはわからないが、このまま環境破壊を無視していれば、パニック映画の世界が現実のものになってしまうな、と。隕石やエイリアンに襲われるよりも、よっぽど可能性があるじゃないか、と。 思ったのだが、この作品はアル・ゴアさんの『不都合な真実』とセットで上映したら良いのではないのだろうか。初盤、副大統領が「環境よりも経済のほうが大事」とのたまうシーンで、実在の某親子アメリカ大統領を連想した方も多いと思う。実は『不都合な真実』に、その発言シーンが納められてるのだ。架空の副大統領と実在の大統領の発言を、皮肉交じりに比較してみるのも面白いかもしれない。エンターテイメントで取っ掛かりを作った後、ドキュメンタリーで環境問題を勉強する、と言うのも、悪くないと思う。 |
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2008 06,05 22:41 |
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5月にTV放映していたのを鑑賞した。
公式サイト 「ナルニア国」に関しては、原作の第一章だけを読んだことがある。第二章以降は、いつか読もう読もうと思いながら、結局今日まで未読のまま。結局、第一章のTV放映のほうが先になってしまった(苦笑)。 『ハリー・ポッターと賢者の石』よりは出来のいい作品、というのが第一印象。これはどんなシリーズでもそうだが、特殊な世界観を持つシリーズの第一作目というのは、どうしても捨て駒的なつくりになってしまう部分があると思う。次に続くシリーズのために、映画の世界観をしっかりと説明して、シリーズの土台にしなくてはならないからだ。この作品も、全体的に起伏、というか抑揚がなく、「あ、頑張って原作の世界作ってるな」という空気を、随所で感じることがあった。 しかし、完全に原作に隷属した作りになってしまった『ハリポタ賢者の石』よりは、映画として独立した出来になっていたと思う。何の差なのかはわからないが、こちらの『ライオンと魔女』のほうが、“捨て駒感”のない、まとまった映画になっていた気がするというか・・・まあ、この辺は個人の趣味の差なのかもしれないが。 一番好きなシーンは、タムナスさんとルーシーの出会いのシーンだ。「ああ、これが全ての始まりなのね」と、思わずときめいてしまった(笑)。女王の登場シーンも、原作のイメージどおりで嬉しくなったり。強いて言えば、もうちょっと戦闘シーンに山場を当ててくれれば、もっと楽しめたのに、と思った。 主演の4人の子供たちは、「普通の子供」という感じがあって、本当に良かった。『ライオンと魔女』では、流れで王座についてしまった感もある彼らだが、続編ではもっと能動的な英雄になってくれるのだろうか。まずは原作の「第二章」からやっつけたいと思う。 |
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2008 04,21 13:43 |
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先日のTV放送を鑑賞。評判の良い映画なので、TVで放送するのをひたすら待っていた(笑)
公式サイト 良い映画だった・・・終わった後、充実感とすがすがしさで、胸がいっぱいになった。これだけ力強い作品に、最後に巡り合ったのはいつだったろう。ストーリーといい、映像といい、名作と呼べる作品だと思った。 カクレクマノミの父親マーリンが、連れ去られた息子ニモを探して旅をする。そこには、息子の心配をする父親の、精一杯の感情が描かれているだけ。ヒロイズムも、自己犠牲論も、全くない。そのことが、擬人化した魚の世界の物語を、とてもリアルに感じさせ、マーリンの不安や焦りに感情移入させてくれる。そして、単に心配するだけの映画ではなく、「子供を信じることの難しさと大切さ」という、映画としてのメッセージもちゃんと盛り込まれている上、数々の障害でハラハラドキドキさせてくれる。映像美、娯楽性、メッセージ性、全てを兼ね備えた非の打ち所のない映画だった。 この作品でやはり特記したいのは、映像と演出の美しさだ。悲しみのオープニング、ニモの見下ろすカラフルなサンゴ礁の世界・・・と、大きなスクリーンで観たら、その美しさに圧倒されてたこと間違いなしと思うようなシーンの多かったこと。劇場まで観に行かなかったことが、本当に悔やまれる。 実を言うとこの映画、公開直前まで「ファイティング・ニモ」だと思っていた私である(汗)。「ああ?魚が戦うの??」などと思って、まるで観に行く気にならなかったのを、今更思い出してしまった(苦笑)。ひとつ言い訳をさせてもらうと、85年のアクション映画『レモ/第一の挑戦』と混同してしまってた節があって・・・。いや、この映画は『ニモを探して』ってタイトルでも良かったはずである!(←責任転嫁) 娘が大きくなったら見せてやろうと思う。でもその反面、「マーリンの気持ちは、親にならなきゃ本当には判らないだろうな」と考えると、ちょっぴり悔しい気もするな・・・ |
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