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2007 02,19 00:44 |
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実家に帰省中。こちらの家にはBSが入っている。観るつもりなどなかったのだが、父がなんとなぁく観ているのに釣られ観しているうちに、目が離せなくなってしまった。
goo映画紹介ページ シドニー・ルメット監督作。意図したわけではないのだが、この直前の記事で触れた『12人の怒れる男』の監督さんでもある。社会派ドラマがお得意のよう。『旅立ちの時』『ファミリービジネス』など、何気にこの方の作品に触れる機会は多く、何気にお気に入りの作品が多かったりする。この『狼たちの午後』もそうなった。白状すると最初の30分近くを見逃してしまったのだが、それでもどうなるのか展開を気にさせてくれる魅力があった。実際に起きた銀行強盗事件を描き、社会問題を提起する要素も強いのに、しっかりエンターテイメントにしてくれている。最初からきちんと観なかった事が心から悔やまれる。本当なら、そんな中途半端な鑑賞で感想を書きたくはないのだが、この作品が魅力的であったことをどうしても記しておきたくて、記事を起すことにした。 主演は名優アル・パチーノ。熱気を孕んだ演技がリアルで、これが実話を元にしている映画だということに、充分な説得力を与えてくれてる。金欲しさに銀行強盗。思わぬ手違いで立て篭もり犯となり、庶民の英雄に。そして世間の好奇な視線を受け、ラストは犯罪者・・・そのめまぐるしさに翻弄されるソニーの描写と同時に、人質との連帯感やFBIとのかけ引きが盛り込まれる。アル・パチーノはそんな脚本を、時に肉弾戦を思わせる迫力で、また時に繊細に表現してくれている。 1975年に製作された本作。何というか、この時代らしい作品といえば作品である。主人公ソニーはベトナム帰りの同性愛者だったり、アティカ刑務所の暴動事件に抵触する場面もあったり。当時のアメリカの混沌とした社会が垣間見られる。こういった作品が多く作られたのが、70年代のハリウッドだった、という話を聞いたことがある。もしそれが本当なら、当時のアメリカで『スターウォーズ』が大ヒットした理由も判る気がする。混沌とした現実を忘れ、スカッとした冒険活劇に思いを馳せるのは、とても気分がいいことだったろう。 個人的には、私の大好きなマシュー・ブロデリックのお父様、ジェームズ・ブロデリックを拝見できたのが嬉しい作品でもあった。その後、マシューは『ファミリービジネス』でルメット作品に参加している。二代続けて同じ監督に世話になっているというのが、ちょっと嬉しかったりする(笑) それにしても、この邦題はどんな意図でつけられたのだろうか?原題は“Dog day afternoon”。この“Dog day”とは(私の記憶が正しければ)「うだるように暑い日」のことを指す(浦沢直樹の「MASTERキートン」にそんな話が出てきた)。まさか邦題をつけた連中がそれを知らず、「Dog=狼」と意訳したとも思えないのだが・・・。もしそうならこれほどのお笑い種はない。真相はどうなのか、是非知りたいものである。 PR |
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2006 08,20 23:50 |
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たった今、1978年に公開されたオリジナル版がTV放送されていたのを見終わった。
goo映画紹介ページ 付き合いのあった『スターウォーズ』旧三部作ファンの数人が、「ジョン・ウィリアムズの楽曲以外、観るべき所が何ひとつない駄作」と評してるのを散々聞いていたので、今まで観ようとも思わなかった作品。確かに脚本は甘いし、陳腐だったり馬鹿馬鹿しかったりするシーンばかりだったが、果たしてそこまで酷評されなければならないような映画だろうか? 全く、オリジナル版旧三部作ファンには、自分の映画を観る目が絶対だと信じて、言葉を選ばない人間が多すぎる。同じ『スターウォーズ』ファンとして恥ずかしい限りだ。 勿論、この映画一番の魅力がウィリアムズの楽曲なのは否めないが、クリストファー・リーヴの存在だけでも、充分魅力のある映画だと思う。クラーク・ケントとのギャップがとにかく観てて面白い。ご存命のうちにこの映画を観ておけば良かったと、今更ながら悔やまれる。落馬事故から全身不随に。そして車椅子での芸能活動再開・・・公私共に、存在感のある役者さんだったんだと、遅まきながら思い知らされた。 とは言え、あの自転車操業的な悪の秘密結社と、ラストの「地球ぐるぐる」だけはどうかと思う(笑)それまでは観てて結構楽しかったのだが、あの「ぐるぐる」では流石に引いた。原作及び公開中の『スーパーマン リターンズ』でも、この「ぐるぐる」は描かれてるのだろうか?? 『ロック・ユー!』の記事で「TVならではの映画の楽しみ方」なんて偉そうに書いたが、やはり映画は映画館で観るべきだと思った。折角のウィリアムズの楽曲が「こ、これからが盛り上げ時なのにぃぃ!!」ってところでブツリ、ブツリ・・・。仕方ないと思いながらも腹が立って仕方なかった。いっそのことサントラを買ってしまおうか・・・ |
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2006 05,15 18:35 |
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ふと、語りたくなったので、語ってみる。育児で時間がなくなる以前、「新作ばっかりじゃなくて、古き良き名作もたまには観なくちゃ」なんて思って観た一本。
オールシネマ紹介ページ 観るまで、実はどんな映画なのかさっぱり知らず、知ってることといえばロバート・レッドフォードが主演だと言うこと、アカデミー賞受賞作だということぐらいだった。とにかく面白くて楽しい傑作。ストーリーは比較的派手なのにも関わらず、作品の作り方そのものに派手さが全然ないのがまた魅力。何か文句を書けと言われても全く何も思い浮かばず、逆に「痛快娯楽傑作」という言葉しか思い浮かばない。脚本・演出・配役・衣装・音楽・編集、どれをとってもほぼ満点。こういう派手さのない作品を、「不朽の名作」というレベルに作れるぐらいの力が、当時のハリウッドは持ってたんだなぁ、などと感心してしまう。 犯罪もののコメディが今後作られることになったら、この映画が評価の基準になるのだろう。要するに「『スティング』より面白い・つまらない」という言い回しが、その手の映画にはついてまわってしまうのでは、と。レンタルショップで悩んだら、是非手にしてもらいたい一本。 |
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