2024 05,06 10:15 |
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2008 11,24 23:31 |
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だぁいぶ前に深夜枠で放送していたのを録画して、放置すること数ヶ月(汗)。やっと鑑賞したので感想を簡単に。
公式サイト 公式サイトにある宣伝文句どおり、「贅沢な寄り道」を描いた作品。人生に失敗しっぱなしの国語教師のマイルスと、女たらしのそこそこ俳優ジャックが、カリフォルニアのワイナリーを巡るたびに出る。無類のワイン好きのマイルスは、ただひたすらワインを愛でるのを楽しみにしてるのとは逆に、ジャックは結婚式を控え、ワインツアーにかこつけて女の子と遊びたいだけ。人生の回り道(サイドウェイ)を描いた、味わい深い作品だと思う。が、いまいち好きだと言い辛い作品になってしまった。 その理由は、マイルスの「損な役回りキャラ」の度合いが、あまりに酷いと感じてしまったからだと思う。楽しみにしていたワインツアーを友人の女物色で引っ掻き回され、ジャックの散々なお願い事も全部引き受け、挙句の果てには車まで・・・。道中であって親密になったステファニーにボコボコにはされたが、結局何もなかったような顔をして結婚式を挙げることになるジャックと比べて、あまりにも損じゃないかと。ジャックはマイルス無しには何も出来ない子供。そんな友人の相手を今までの人生でしてきたのかと思うと、なんだかこっちまで辛い気分になってくる。 しかし、この作品は多分、そんな二人の織り成す「回り道」の話だから、味があるんだろうなと思う。子供みたいな男と、損な役回りで失敗ばかりの男。回り道したことで、片方はそれまでの日常に戻っていき、片方は自分の人生のあたらな一歩を踏み出す決意をする。ラストシーン、マイルスとマヤのその後を観客に期待させながらも全てを見せずに終わらしてくれたのが、なんとも憎らしいというか、嬉しい演出だった。きっとマイルスは、今までの人生で存してきた分、マヤと幸せになれるはずだ。 「ワインも人生も、熟成させて味が出る」・・・盛りを過ぎたダメ中年を主人公にしたのは、多分、そんなことを表現するためなのだろう。私が彼らと同じぐらいの年になったら、もう一度観てみたい作品である。 PR |
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