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2010 06,16 00:44 |
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続いて2010年鑑賞作品二本目。狙ったわけではないのだが、またしてもメリル・ストリープ主演作。
公式サイト 姉の評価=★★★★☆(白星は★0.5) 久しぶりの「邦題以外文句の無い映画」。監督は私も大好きな映画『恋愛適齢期』のナンシー・マイヤーズ。ほんと、大人の色々な事情が絡んだ恋模様を撮らせたら、この人の右に出るものはいないのではないかと思う。残念なのは“邦題運”がないことぐらいか(今回の作品も、全然“ベーカリー”の話じゃないし・・・)。 ベーカリーの経営者ジェーン。10年前に離婚して、一人で三人の子供を育て上げたキャリア・ウーマン。シングルライフも楽しむようになっていた彼女の元に表れたのは、家の改築を担当してもらうことになった建築家のアダム。二人はそれぞれの境遇に共感し、互いの人生を語り合う仲になる。そんな折、彼女は元夫のジェイクと“過ち”を犯し、そのまま“深い仲”に・・・と、こんな風に書いてしまうと、ドロドロ系のシルバーロマンスもののように感じてしまうが、これは色々含みのある、ユーモアと皮肉に溢れた人生賛歌の物語だと私は感じた。 私がこの作品から一番感じたのは「夫婦」と「親子」だ。思春期の一番多感な時期に両親の離婚を経験した子供たちが、10年たって「やっぱり縁りを戻した」などと言われたらどう思うか。元夫婦たちは、子供たちが受けるショックをどうして予想することが出来なかったのか。親たちには、子供には二親揃っていることが最善だと信じて疑わない愚かさがあり、子供には、どんな境遇にも順応していくたくましさがある。ジェーンとジェイクの情熱が暴走しまくった関係は決して好ましいものではなかったけど、それがなければ、ジェーンは本当に大切なものに気付くことはなかった。人間、年を取れば取るほど背中の荷物は重くなる。それをまるごと背負ったまま笑っていられるのが「幸せ」と言うものなのかもしれない。 メリル・ストリープは『ジュリー&ジュリア』に続いてノリノリの演技でとっても楽しそうだった。この女優さんは既にハリウッドの財産だ。個人的に驚いたのがジェイク役のアレック・ボールドウィン。彼については『レッド・オクトーバを追え!』ぐらいで止まってしまっていたので、あんなおっさんになっているなんて想像もしてなかった。引き換え、アダム役のスティーブ・マーティンは、私が映画ファンを始めた80年代からまるで印象が変わっていない(勿論年は取ったと思ったが)。相変わらず面白い役者さんだと思った。 どの年代の方が見ても面白いとは思うが、特に結婚5年以上のカップルにお勧めしたい作品である(笑)。 PR |
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2010 06,15 01:29 |
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復帰宣言をしてから早○ヶ月・・・ほんと、今度こそ復帰します。すっげー亀並み以下の更新頻度だと思いますが。まずは今年劇場で鑑賞した作品から順次感想アップしていきます。
公式サイト 姉の評価=★★★★ 2月に鑑賞した、今年最初の劇場鑑賞作品。実話を基にした作品で、50年前に、アメリカの食卓に革命をもたらしたという料理家ジュリア・チャイルドと、彼女の500種以上のレシピを一年間で全種類作り上げることを目標とした現代のOLジュリーの物語。女性の生き方、夫婦愛などを語った良作だと思う。 50年前のジュリアは夫の転勤に伴い移ったパリで、料理の名門コルドン・ブルーへ。男ばかりのプロ養成コースで、おばさんだてらにメキメキ腕をあげ、数多の苦難を乗り越えてベストセラーとなる料理本を発表する。現代のジュリーは、焦燥感から「何かしなくては」と思い立ち、ジュリアのレシピを1年間で作り上げる目標をたて、その過程をブログにアップしていく。それぞれ意味も種類も違うけど、女が生き辛い世の中で、それでも何かを成し遂げようと必死になる二人に、心から共感できる。時代を経ても、自分を変えるためには、何かを生み出すためには、悶絶するような苦しみが伴うことに変わりは無い。 この作品で久しぶりにメリル・ストリープを観た。あのひとの役作りと演技は、それだけで芸術作品の域に達している。奇を衒わない演出もよかったし、それぞれの旦那さんとの交流や、さりげなく時代の暗い部分を投影させている部分も非常によかった。大喧嘩をして夫婦間の絆を深めるジュリーの夫。マッカーシズムの犠牲になりかかりながらも妻を支えるジュリアの夫。それぞれに心が痛み、乗り越えられた奇跡に感動した。 残念なのは、劇中の料理がいまいち美味しそうに見えなかった部分。そこのところで★ひとつ減。女性には勿論のことだが、たとえば芸術家や漫画家を目指す男性にも見ていただきたい作品である。 |
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