2024 05,06 16:13 |
|
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
|
2009 10,12 02:35 |
|
またもやお久しぶりしてしまいました。留守にしていた間、妙な書き込みとかもされて不愉快なので、またこまめに書き込んでいこうかと思います。とにかく「質より量」を選びたいので、いあなぁぁりいい加減な感想増えると思います。ご了承ください。
手始めに、昨日TV放送されていたこの作品。 goo映画の紹介ページ お、面白かった・・・ 前にこのブログで『ワールド・イズ・ノット・イナフ』の感想を書いた際、007シリーズの良い所を「完全無欠のジェームズ・ボンドが主人公なので、どんなに窮地に陥っても必ず最後はかっこよく勝利してくれるのが保障されていること」とした。が、今回の作品は、そんな安心感など全くなく、はらはらしながら最後まで楽しく見ることが出来た。 「007」に昇格したばかりのボンドが主人公の本作。ダニエル・クレイグのボンドは、それまでのボンドたちと違い、スマートさよりも肉弾戦向きの熱血漢な印象が残る。何事にもクールでいい女を見れば口説き落として必ずエッチするボンドではなく、未熟さゆえ失敗もし、傷ついたヒロインには寄り添うだけでなぐさめる、そんな、人間くさいジェームズ・ボンド。そして最後は裏切られ、傷つき、立ち上がり、真の「00ナンバー」としての道を進み始める・・・。“ビギニング・オブ・007”と呼ぶに相応しい作品。それまでの完全無欠のボンド氏しか見たことのなかった私には、新鮮で魅力溢れる映画となった。 ただ、やはり往年のボンドファンには納得のいかない部分のほうが大きい作品だろうとは思う。ダニエルボンドは常に血まみれ汗まみれ。やっとエレガンスなカジノ・シーンで往年のボンドを思わせるような雰囲気も出てきたと思いきや、賭けに失敗して大呆然。挙句女の遺体を抱いてむせび泣く。おまけにいつもの秘密道具はまるきり出て来ない(笑)。でも、正直これも時代の流れだろう。子供でも携帯電話で通信できる時代に、仰々しい道具で入れ歯男と死闘を繰り広げるような映画など、小学生ですら見てくれるかどうか。ボンドがかっこいいのは皆知っていることなので、今後はその人間像に肉付けしていく作業を鑑賞していきたいものだ。 ともかく、それまでの007シリーズを「ぶっこわしちゃってる」、大胆で挑戦的な映画だった。ダニエル・クレイグは想像以上の好演。往年の名優たちが演じた後に、これほど「ぶっこわれた」ボンドを演じるのはさぞかし大変だったろう。よくプレッシャーに負けずに新しいボンドを生み出してくれたものだ。演出は、オーソドックスなカット編集でアクションを見せてくれたかと思いきや、ボンドの心理的負荷のシーンでは手持ちカメラで不安定な感じを出してみたりと、色々こだわりがあって楽しめた。 正直に言うと、『007』シリーズでここまで熱くなるのはこれが初めてだったりする。今後もダニエルボンドから目が離せない。 PR |
|
2006 12,22 00:27 |
|
多分今年の新作鑑賞収め。子育てしながらも頑張って観に行ったが、やはり去年までと比べて鑑賞本数が少なくなった。
公式サイト 製作国=フランス 姉の評価=★★★☆☆ パリ・オペラ座前面協力による、バレエを楽しむ為の映画。予告編の段階で、「これは多分、ミュージカルみたいにストーリーじゃなくてダンスを楽しむ映画なのだろう」と思った。その予想は的中。ストーリーじゃなくてダンスそのものと幻想的な世界観を楽しむ映画。だからミュージカルの類が苦手な方には、もしかしたら驚くほど退屈な映画かもしれない。 個人的にはそういう映画も大好きなのだが、だからこそこの作品は辛口評価になってしまった。上映時間90分のうち50分以上ダンスで埋め尽くしてくれてるような、徹底したバレエ映画を期待してたのに、期待してたほどダンスシーンは多くなかった。逆に「盛り上がってきたぁ!」と思ったとたんブツっとダンスが切れてしまったりすることも多々あった。何であんな編集をしたのだろう。正直『巴里のアメリカ人』みたいに、ラスト20分がノーカットのダンスシーンぐらいのものを期待していたので、残念でならない。 バレエは一度だけ観に行ったことがある。どんなに安い席でも一万円近くするバレエは、庶民にはハードルの高い娯楽だ。しかし、私みたいに、「バレエに興味はあるけど一万円も出したくない」という人は多いはず。普通に観たら一万円もするものを、1800円で楽しめるのはありがたい話。だからこそ、この作品にはもう少し頑張って欲しかった。商業映画作りに長けた監督さんがメガホンを取っていたら、もっと見所のある映画になっていたのだろうか? 主演のマルゴ・シャトリエはナイスキャストだったと思う。弟と遊ぶのが楽しい娘と恋する乙女・・・あどげなく、美しく。しかしあの日本人をモチーフにしてると思われるジパンゴ国の王子には、どんな顔をすればいいのかわからなくなってしまった。相変わらず日本文化、欧米では勘違いされまくってる(苦笑) 今度も、こういう作品が積極的に製作されるといいなぁ、と思う。作り慣れれば、もっと重厚なバレエ映画もじきに登場するだろう。 |
|
2006 12,08 23:49 |
|
公開終了直前にして駆け込み鑑賞した。
公式サイト 製作国=アメリカ 姉の評価=★★★★★ トルーマン・カポーティのことは『ティファニーで朝食を』の原作者で、アメリカを代表する小説家の一人、ということしか知らずに観に行った。これはカポーティが代表作『冷血』を執筆した6年間を描いた作品だが、『冷血』そのものは読んだことがない。正直気持ちのいい映画ではないが、このところ伝記映画というだけで出来を信用できない節があった私にとっては、良作だった。そう、こういう伝記映画を待っていた。偉人の人生を「あれもこれも」ではなく、その人物の「何を」伝えたいのかがきちんと伝わってくる映画。『グッドナイト&グッドラック』でも同じことを思ったが、“伝記映画”というくくりの中では、こちらのほうが出来がいいのではないのだろうか。 カポーティという人間の光と影、名声に影に潜んでいた「冷血」さ・・・素晴らしい。犯罪者ベリーに親近感を覚えながらも彼の死刑を望む、徹底した「作家魂」。知らずのうちにそれに心を蝕まれていくカポーティ。良くも悪くも素直な彼の姿に、こちらまでノイローゼになりそうだった(笑)。カポーティの「冷血さ」に共感させながらも同情させない。彼の人生を美化する部分が全くないので、その類の映画を期待する方には不愉快だろうし、後味も悪い。でも、カポーティという小説家の「何を」語りたかったのかが、きちんと伝わってくる。偉人の人生そのものを後世に残すことも伝記の使命だが、やはり映画であれば、こういう製作者の声を聴かせてほしい。 アカデミー賞受賞となったホフマンの演技が、期待を裏切らないほどよかった。彼がいなかったら、この映画そのものが成立しなかっただろう。DVDにでもなったら、是非目を通していただきたい作品だ。 余談だが、『ティファニーで朝食を』は、オードリー・ヘップバーン主演で映画化されているのをご覧になった方も多いだろう。しかし、原作者のカポーティはその配役に不満があったというのは有名な話。カポーティがイメージするヒロインのホリーの配役はジョディ・フォスターで、何でも、彼自身が再映画化に向けてジョディと打ち合わせまでしていたという(残念ながら叶わずにお亡くなりになってしまったが)。『冷血』執筆談には気分が悪くなったが、『ティファニー』の件を同情する気持ちは未だに変わらない。なにせあの映画、原作との共通点といったらタイトルぐらい、というぐらい別物になってしまってるのだから。自分の作品があんな酷い脚色で映画になって、腹を立てない小説家なんていないだろう。 |
|
2006 11,25 23:51 |
|
話題のジャック・ブラックの作品を観てきた。
公式サイト 製作国=アメリカ 姉の評価=★★★☆☆ ★三つとあまりいい点数はつけてないが、これは肯定的な意味でとっていただけたらと思う。面白かったけど、割と普通の映画だった、というような感じ。観ていて退屈はしなかったが、いまいち印象に残るものがない。折角魅力溢れる題材を扱ってるのに、良くも悪くも平凡な作りになってしまったのが、とても残念。あまり期待せずに観に行けば、かなり楽しい90分になるだろう。 私は『スクール・オブ・ロック』未見のまま、この作品を観に行くことになってしまった。この部分が個人的に「失敗したなぁ」と悔やまれる。ジャック・ブラックのような役者さんも、ハリウッドには必要だ。 メキシコの実在のレスラーがモデルというこを楽しみに観に行ったのだが、その部分はあまり引き立てられてはいなかった。多分、そういう予備知識を持たずに観に行った方が面白いのかもしれない。 |
|
2006 11,21 23:51 |
|
念願かなって、アルフォンソ・キュアロンの新作を観て来られた。
公式サイト 製作国=アメリカ・イギリス 姉の評価=★★★★☆ かなりシリアスな映画である。まず最初にこの映画を『トゥモロー・ワールド』だと思って観に行かないほうがいい。これは『人類の子供たち』(原題直訳)という、現代の問題を近未来に置き換えた社会派エンターテイメントだ。この邦題と「人類に子供が生まれなくなった云々」から始まるTVCMのイメージだけで観に行くと、かなり酷い目に遭うだろう。少子化問題をはじめ、不法移民問題、テロ問題などを盛り込んだ本作には、『トゥモロー・ワールド』などというお気楽な気分で見られるような娯楽性は求められない。絶望的な社会を表現する為か、目を覆いたくなるような残虐シーンも多い。最終的な希望の光もあまりにも薄い。その手の映画が苦手な方には、とことん嫌われる類の映画だと思う。 ただ、そんな絶望的な作品だからこそ、軽々しく「命って尊いんだ!」と叫ぶような作品より、よっぽど命の重たさ、人間の尊厳について心に訴えるものがあった。終盤の(ネタばれの為反転)それまで容赦ない発砲で不法移民を虐殺し続けてきた兵士たちが、赤ん坊の泣き声に一斉に静まるシーン・・・あまりにもリアルすぎる(ネタばれここまで)。あれほど現実味のある形で心揺るがされるシーンも、世に多くの映画がある中、数えるほどはないと思う。SF映画ではなく、社会派ドラマがお好きな方に、一度観ていただきたい作品だ。 全体的に単調な作りなので、その辺がお気に召さない方もいるだろうが、それもキュアロンが「一人称を主軸としたカット割り」にこだわった成果だと思う。期待したほどキュアロン・マジックは観られなかったが、それも過度な演出やカメラワークを排除し、「一人称の演出」にこだわった為だと思うと、ファンとしては嬉しいところ。キュアロンにはこれからも、こだわりを感じる演出をみせて欲しい。 全体的な評価は高いのだが、どうしても状況説明不足だけが気になってしょうがなく、★ひとつ減とした。何故世界は崩壊したのか?何故不法移民は突然犬以下の扱いになったのか?何故人類は生殖能力を失ったのか?「イギリスはまだ戦ってる」って、どういういうことなのか??・・・まあ、多分私が気にしすぎなだけなのだろうが。 余談だが、この作品の舞台がイギリスだというところに、また深いものを感じた。イギリスは「難民が特にあこがれる国」と呼ばれ、世界中からの不法移民が後を絶たないという。そんな「難民が憧れる国」で、不法移民があんな扱いを・・・なんて。もし時間があるようなら、『堕天使のパスポート』や『イン・ディス・ワールド』などをご覧になってから、この作品を鑑賞してみてもいいかもしれない。 |
|
忍者ブログ [PR] |