2024 05,06 13:49 |
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2010 06,16 00:44 |
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続いて2010年鑑賞作品二本目。狙ったわけではないのだが、またしてもメリル・ストリープ主演作。
公式サイト 姉の評価=★★★★☆(白星は★0.5) 久しぶりの「邦題以外文句の無い映画」。監督は私も大好きな映画『恋愛適齢期』のナンシー・マイヤーズ。ほんと、大人の色々な事情が絡んだ恋模様を撮らせたら、この人の右に出るものはいないのではないかと思う。残念なのは“邦題運”がないことぐらいか(今回の作品も、全然“ベーカリー”の話じゃないし・・・)。 ベーカリーの経営者ジェーン。10年前に離婚して、一人で三人の子供を育て上げたキャリア・ウーマン。シングルライフも楽しむようになっていた彼女の元に表れたのは、家の改築を担当してもらうことになった建築家のアダム。二人はそれぞれの境遇に共感し、互いの人生を語り合う仲になる。そんな折、彼女は元夫のジェイクと“過ち”を犯し、そのまま“深い仲”に・・・と、こんな風に書いてしまうと、ドロドロ系のシルバーロマンスもののように感じてしまうが、これは色々含みのある、ユーモアと皮肉に溢れた人生賛歌の物語だと私は感じた。 私がこの作品から一番感じたのは「夫婦」と「親子」だ。思春期の一番多感な時期に両親の離婚を経験した子供たちが、10年たって「やっぱり縁りを戻した」などと言われたらどう思うか。元夫婦たちは、子供たちが受けるショックをどうして予想することが出来なかったのか。親たちには、子供には二親揃っていることが最善だと信じて疑わない愚かさがあり、子供には、どんな境遇にも順応していくたくましさがある。ジェーンとジェイクの情熱が暴走しまくった関係は決して好ましいものではなかったけど、それがなければ、ジェーンは本当に大切なものに気付くことはなかった。人間、年を取れば取るほど背中の荷物は重くなる。それをまるごと背負ったまま笑っていられるのが「幸せ」と言うものなのかもしれない。 メリル・ストリープは『ジュリー&ジュリア』に続いてノリノリの演技でとっても楽しそうだった。この女優さんは既にハリウッドの財産だ。個人的に驚いたのがジェイク役のアレック・ボールドウィン。彼については『レッド・オクトーバを追え!』ぐらいで止まってしまっていたので、あんなおっさんになっているなんて想像もしてなかった。引き換え、アダム役のスティーブ・マーティンは、私が映画ファンを始めた80年代からまるで印象が変わっていない(勿論年は取ったと思ったが)。相変わらず面白い役者さんだと思った。 どの年代の方が見ても面白いとは思うが、特に結婚5年以上のカップルにお勧めしたい作品である(笑)。 PR |
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