2024 09,21 09:48 |
|
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
|
2010 06,16 00:44 |
|
続いて2010年鑑賞作品二本目。狙ったわけではないのだが、またしてもメリル・ストリープ主演作。
公式サイト 姉の評価=★★★★☆(白星は★0.5) 久しぶりの「邦題以外文句の無い映画」。監督は私も大好きな映画『恋愛適齢期』のナンシー・マイヤーズ。ほんと、大人の色々な事情が絡んだ恋模様を撮らせたら、この人の右に出るものはいないのではないかと思う。残念なのは“邦題運”がないことぐらいか(今回の作品も、全然“ベーカリー”の話じゃないし・・・)。 ベーカリーの経営者ジェーン。10年前に離婚して、一人で三人の子供を育て上げたキャリア・ウーマン。シングルライフも楽しむようになっていた彼女の元に表れたのは、家の改築を担当してもらうことになった建築家のアダム。二人はそれぞれの境遇に共感し、互いの人生を語り合う仲になる。そんな折、彼女は元夫のジェイクと“過ち”を犯し、そのまま“深い仲”に・・・と、こんな風に書いてしまうと、ドロドロ系のシルバーロマンスもののように感じてしまうが、これは色々含みのある、ユーモアと皮肉に溢れた人生賛歌の物語だと私は感じた。 私がこの作品から一番感じたのは「夫婦」と「親子」だ。思春期の一番多感な時期に両親の離婚を経験した子供たちが、10年たって「やっぱり縁りを戻した」などと言われたらどう思うか。元夫婦たちは、子供たちが受けるショックをどうして予想することが出来なかったのか。親たちには、子供には二親揃っていることが最善だと信じて疑わない愚かさがあり、子供には、どんな境遇にも順応していくたくましさがある。ジェーンとジェイクの情熱が暴走しまくった関係は決して好ましいものではなかったけど、それがなければ、ジェーンは本当に大切なものに気付くことはなかった。人間、年を取れば取るほど背中の荷物は重くなる。それをまるごと背負ったまま笑っていられるのが「幸せ」と言うものなのかもしれない。 メリル・ストリープは『ジュリー&ジュリア』に続いてノリノリの演技でとっても楽しそうだった。この女優さんは既にハリウッドの財産だ。個人的に驚いたのがジェイク役のアレック・ボールドウィン。彼については『レッド・オクトーバを追え!』ぐらいで止まってしまっていたので、あんなおっさんになっているなんて想像もしてなかった。引き換え、アダム役のスティーブ・マーティンは、私が映画ファンを始めた80年代からまるで印象が変わっていない(勿論年は取ったと思ったが)。相変わらず面白い役者さんだと思った。 どの年代の方が見ても面白いとは思うが、特に結婚5年以上のカップルにお勧めしたい作品である(笑)。 PR |
|
2010 06,15 01:29 |
|
復帰宣言をしてから早○ヶ月・・・ほんと、今度こそ復帰します。すっげー亀並み以下の更新頻度だと思いますが。まずは今年劇場で鑑賞した作品から順次感想アップしていきます。
公式サイト 姉の評価=★★★★ 2月に鑑賞した、今年最初の劇場鑑賞作品。実話を基にした作品で、50年前に、アメリカの食卓に革命をもたらしたという料理家ジュリア・チャイルドと、彼女の500種以上のレシピを一年間で全種類作り上げることを目標とした現代のOLジュリーの物語。女性の生き方、夫婦愛などを語った良作だと思う。 50年前のジュリアは夫の転勤に伴い移ったパリで、料理の名門コルドン・ブルーへ。男ばかりのプロ養成コースで、おばさんだてらにメキメキ腕をあげ、数多の苦難を乗り越えてベストセラーとなる料理本を発表する。現代のジュリーは、焦燥感から「何かしなくては」と思い立ち、ジュリアのレシピを1年間で作り上げる目標をたて、その過程をブログにアップしていく。それぞれ意味も種類も違うけど、女が生き辛い世の中で、それでも何かを成し遂げようと必死になる二人に、心から共感できる。時代を経ても、自分を変えるためには、何かを生み出すためには、悶絶するような苦しみが伴うことに変わりは無い。 この作品で久しぶりにメリル・ストリープを観た。あのひとの役作りと演技は、それだけで芸術作品の域に達している。奇を衒わない演出もよかったし、それぞれの旦那さんとの交流や、さりげなく時代の暗い部分を投影させている部分も非常によかった。大喧嘩をして夫婦間の絆を深めるジュリーの夫。マッカーシズムの犠牲になりかかりながらも妻を支えるジュリアの夫。それぞれに心が痛み、乗り越えられた奇跡に感動した。 残念なのは、劇中の料理がいまいち美味しそうに見えなかった部分。そこのところで★ひとつ減。女性には勿論のことだが、たとえば芸術家や漫画家を目指す男性にも見ていただきたい作品である。 |
|
2009 10,12 02:35 |
|
またもやお久しぶりしてしまいました。留守にしていた間、妙な書き込みとかもされて不愉快なので、またこまめに書き込んでいこうかと思います。とにかく「質より量」を選びたいので、いあなぁぁりいい加減な感想増えると思います。ご了承ください。
手始めに、昨日TV放送されていたこの作品。 goo映画の紹介ページ お、面白かった・・・ 前にこのブログで『ワールド・イズ・ノット・イナフ』の感想を書いた際、007シリーズの良い所を「完全無欠のジェームズ・ボンドが主人公なので、どんなに窮地に陥っても必ず最後はかっこよく勝利してくれるのが保障されていること」とした。が、今回の作品は、そんな安心感など全くなく、はらはらしながら最後まで楽しく見ることが出来た。 「007」に昇格したばかりのボンドが主人公の本作。ダニエル・クレイグのボンドは、それまでのボンドたちと違い、スマートさよりも肉弾戦向きの熱血漢な印象が残る。何事にもクールでいい女を見れば口説き落として必ずエッチするボンドではなく、未熟さゆえ失敗もし、傷ついたヒロインには寄り添うだけでなぐさめる、そんな、人間くさいジェームズ・ボンド。そして最後は裏切られ、傷つき、立ち上がり、真の「00ナンバー」としての道を進み始める・・・。“ビギニング・オブ・007”と呼ぶに相応しい作品。それまでの完全無欠のボンド氏しか見たことのなかった私には、新鮮で魅力溢れる映画となった。 ただ、やはり往年のボンドファンには納得のいかない部分のほうが大きい作品だろうとは思う。ダニエルボンドは常に血まみれ汗まみれ。やっとエレガンスなカジノ・シーンで往年のボンドを思わせるような雰囲気も出てきたと思いきや、賭けに失敗して大呆然。挙句女の遺体を抱いてむせび泣く。おまけにいつもの秘密道具はまるきり出て来ない(笑)。でも、正直これも時代の流れだろう。子供でも携帯電話で通信できる時代に、仰々しい道具で入れ歯男と死闘を繰り広げるような映画など、小学生ですら見てくれるかどうか。ボンドがかっこいいのは皆知っていることなので、今後はその人間像に肉付けしていく作業を鑑賞していきたいものだ。 ともかく、それまでの007シリーズを「ぶっこわしちゃってる」、大胆で挑戦的な映画だった。ダニエル・クレイグは想像以上の好演。往年の名優たちが演じた後に、これほど「ぶっこわれた」ボンドを演じるのはさぞかし大変だったろう。よくプレッシャーに負けずに新しいボンドを生み出してくれたものだ。演出は、オーソドックスなカット編集でアクションを見せてくれたかと思いきや、ボンドの心理的負荷のシーンでは手持ちカメラで不安定な感じを出してみたりと、色々こだわりがあって楽しめた。 正直に言うと、『007』シリーズでここまで熱くなるのはこれが初めてだったりする。今後もダニエルボンドから目が離せない。 |
|
2009 06,27 00:08 |
|
もう、ブログそのものが削除されているものだと覚悟していましたが、どうやら無事のようでした・・・
どうも。あまりにも久しぶりすぎて、顔を出すのも恥ずかしいのですが、まあ、まだ無事だったと言うことで、折角だから再開しようかと思います。もう、除いてくださってる方もいらっしゃらないだろうけど、やっぱ、映画好きなんです。大好きなんです。子育てと事務の仕事でブログに割ける時間も映画を観る時間も恐ろしいほど少なくなってしまいましたが、映画にかける情熱は変わらないつもりです。それが続く限り、こんな風に休止しながらも続けていくつもりです。どうぞよろしくお願いします。 手始めに、溜め込んでしまっている鑑賞作品を、メモ代わりに羅列します。 『フラガール』 『コラテラル・ダメージ』 『僕らのミライへ逆回転』 『ジョンQ/最後の決断』 『スーパーマン リターンズ』 『マルタのやさしい刺繍』 『チェ/28歳の革命』 『20世紀少年/第一章』 『ダウト~あるカトリックの学校で』 『スラムドッグ$ミリオネア』 『レッドクリフ パート1』 『ドラえもん/のび太の新・宇宙開拓史』 『ミルク』 よくもまあ、溜めたもんだなぁ・・・ 順次消化できるよう、努めます。 |
|
2008 11,24 23:31 |
|
だぁいぶ前に深夜枠で放送していたのを録画して、放置すること数ヶ月(汗)。やっと鑑賞したので感想を簡単に。
公式サイト 公式サイトにある宣伝文句どおり、「贅沢な寄り道」を描いた作品。人生に失敗しっぱなしの国語教師のマイルスと、女たらしのそこそこ俳優ジャックが、カリフォルニアのワイナリーを巡るたびに出る。無類のワイン好きのマイルスは、ただひたすらワインを愛でるのを楽しみにしてるのとは逆に、ジャックは結婚式を控え、ワインツアーにかこつけて女の子と遊びたいだけ。人生の回り道(サイドウェイ)を描いた、味わい深い作品だと思う。が、いまいち好きだと言い辛い作品になってしまった。 その理由は、マイルスの「損な役回りキャラ」の度合いが、あまりに酷いと感じてしまったからだと思う。楽しみにしていたワインツアーを友人の女物色で引っ掻き回され、ジャックの散々なお願い事も全部引き受け、挙句の果てには車まで・・・。道中であって親密になったステファニーにボコボコにはされたが、結局何もなかったような顔をして結婚式を挙げることになるジャックと比べて、あまりにも損じゃないかと。ジャックはマイルス無しには何も出来ない子供。そんな友人の相手を今までの人生でしてきたのかと思うと、なんだかこっちまで辛い気分になってくる。 しかし、この作品は多分、そんな二人の織り成す「回り道」の話だから、味があるんだろうなと思う。子供みたいな男と、損な役回りで失敗ばかりの男。回り道したことで、片方はそれまでの日常に戻っていき、片方は自分の人生のあたらな一歩を踏み出す決意をする。ラストシーン、マイルスとマヤのその後を観客に期待させながらも全てを見せずに終わらしてくれたのが、なんとも憎らしいというか、嬉しい演出だった。きっとマイルスは、今までの人生で存してきた分、マヤと幸せになれるはずだ。 「ワインも人生も、熟成させて味が出る」・・・盛りを過ぎたダメ中年を主人公にしたのは、多分、そんなことを表現するためなのだろう。私が彼らと同じぐらいの年になったら、もう一度観てみたい作品である。 |
|
忍者ブログ [PR] |