2024 05,19 14:30 |
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2007 02,24 02:00 |
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たった今、BSで放送されていたのを見終えたところ。えらい時間になってしまった。全く、だからこの映画は嫌なのだ。長いと判っていながら、見始めるとどうしてもはまってしまうのだから(苦笑)。しかも今回放送されていたのは、劇場公開版より20分も長いディレクターズ・カット版だった。
goo映画紹介ページ 映画史上に残る、不朽の名作。この作品からこちら、他人の才能を嫉妬する表現として、「モーツァルトとサリエリ」という言い回しが定着するようになったのではないのだろうか。グリフィンが『国民の創生』を製作して以来、これほど力強く映画史に君臨する作品は、そうもないと思う。 神はサリエリには、凡人として平穏に暮らせるだけの充分な人格を与え、モーツァルトからは、人として最低限の暮らしをする能力の全てを奪い、替りに音楽の才能を与えた。私はこの映画で、そう感じた。しかし音楽を愛するサリエリは、モーツァルトが受けた神の祝福を妬み、モーツァルトを葬ろうと企む・・・凡人なら誰でも、心の中に何パーセントかサリエリが存在する。その“何パーセント”の人間ドラマを、空前のスケールと名曲の数々、そしてオペラの名シーンで飾りつけながらじわじわと進めていく。観れば観るほど没頭してしまう。後味の悪いラストに繋がると判っていながらも、モーツァルトの軽やかで情熱的な旋律に乗せられて、思わず見入ってしまうという、魔法のような作品だ。 結果として数年置きに観ることになってしまう本作だが、その度に印象が変わってしまうのが、我ながらがっかりするところ。始めてみた頃(高校生頃?)は、サリエリの気持ちが辛いほど判って、「確かに神様は不公平だ!」と彼に肩入れしていた。しかし今では「凡人やってくのだってひとつの才能じゃん。何もそこまで恨まなくても・・・」なんて思ったりする。この印象の違いは、完全に年のせいだ(笑)。年食って家庭を持てば、才能より安定した生活のほうが欲しくなるのは当然だが、言い換えれば野心の喪失でもある。これかもら、この映画を観るたびに、こうやって若さを失っていることを再確認することになるのか(苦笑)。 以下、主にキャスト陣のことで触れておきたいことを箇条書きで述べておく(あまりにも書きたいことが多いので、文章にまとめられる自信がないので・笑)。 *主演のF・マーリー・エイブラハムとトム・ハルスがダブルでアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、エイブラハム氏のほうが受賞となっている。これは初見から変わらない感想のひとつなのだが、個人的にはモーツァルト役のハルス氏のほうが受賞にふさわしいのではないのか、と思う。ピアノ演奏まで代役なしでこなしたハルスさん、あの熱演なしでこの作品は存在しなかった・・・ *今回改めてコンスタンツェ役のエリザベス・ベリッジに感動。よく肖像画などで見かけるコンスタンツェに、あまりにもそっくり。これはこれで、流石の役作り。 *80年代の映画ファンには懐かしい顔のひとつジェフリー・ジョーンズ氏、ヨーゼフ2世で登場。『ポリス・アカデミー』シリーズの嫌味役でおなじみだった。始めてみた時は、あの校長が皇帝やってるのがおかしくてたまらなかったものだ(笑)。またどこかでお目にかかりたい。 *今回初めて、ケニー・“R2-D2”・ベイカーさんが出演なさってたことを知った。今更の発見、『スター・ウォーズ』ファン失格かしら??(笑) *しかし、フランス革命時代のウィーンを舞台にしているのに流暢なアメリカ英語が飛び交うってのも、なかなかミスマッチで面白いというか・・・まあ、珍しいことでもないのだが(笑) PR |
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