2024 05,19 08:14 |
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2007 10,18 22:20 |
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前に、劇場まで鑑賞しに行った作品が、昼の時間帯にTV放送されていた。この時間帯のテレ東は、時にびっくりするぐらいいい映画を放映してくれるから嬉しい(笑)
goo映画紹介ページ 派手さは無いが素晴らしい。一言で言えばそんな映画だ。後にNASAのロケットエンジニアとなるホーマー・H・ヒッカム・Jrの自伝小説を映像化した作品。内容としては『リトルダンサー』、雰囲気で言えば『アメリカン・グラフティ』、と言ったところ。要するに、決して真新しい感じの作品ではない。でも、派手さが一切無い分、監督のこだわりを素直に感じる、そんな作品である。 ウエスト・ヴァージニア州の炭坑の町で、スプートニクの打ち上げに触発され、ロケット作りに夢中になる4人の少年。彼らは周囲から嘲笑される中、時にぶつかり合いながらも、ひたむきにロケット製作に明け暮れる。こんな青春、こんな親子愛が実話が元になっているというのにまず驚かされる。特に、ホーマーと父親のぶつかり合いと和解の過程に心打たれた。終盤、涙が止まらなかった。その感動の物語を埋めていくのは、さりげないカメラワークやアングルの、象徴的な演出の数々。とても誠実な作り方の映画だと思う。 ホーマーと父親が和解するまでの過程も大好きだが、一番気に入っているのは、フォン・ブラウンにあこがれるホーマーが、知らずのうちにブラウン自身と握手をしていたというシーン。ホーマーのその時の驚きを思うと、こちらまで胸躍ってしまう。この部分も実話が元なのだろうか。そうあって欲しいものだ。 ビデオ(だったかな?)が発売された当時、『遠い空の向こうに/ロケット・ボーイズ』とサブタイトル新たにつけられていた。「なんでこんな余計なタイトルくっつけたんだ?」とその時は思った。が、この記事を書くために調べていて、この作品の原題「October Sky」は、原作タイトル「Rocket Boys」のアナグラムだったというのを初めて知った。脚色には、ホーマー・ヒッカム自身も加わっているようなので、おそらくはこのアナグラムもヒッカム氏が作ったものなのだろう。8年越しの発見に、感動も新たになった。未見の方は、レンタルで是非! PR |
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