2024 09,21 07:14 |
|
2008 08,20 00:01 |
|
7月に観に行った映画の感想。重い腰がやっと上がった(笑)
公式サイト 製作国=フランス 姉の評価=★★★★☆(白星は★0.5) パトリス・ルコント監督初挑戦である。「久しぶりに英語じゃない映画が観たいな」というぐらいのノリでこの映画を選んだ。じんわりとした笑いに包まれた、とても楽しい二時間弱となった。 ダニエル・オートゥイユ扮する美術商が、仲間内との“賭け”から、親友を作らなくてはならなくなる。しかし、仕事上の付き合い以外の人間関係を知らない彼。たまたま出会った、人当たりのいいタクシー運転手に「講師」をお願いすることにする。「繊細な男同士の友情を綴った」なんて宣伝文句もあったが、いい意味で、そんなに大げさな文句をつける必要などない作品だと思った。本当の意味での“娯楽映画”。「さあ、今日は映画を観るぞー!」と張り切って楽しむのではなく、「ちょっと疲れたから、軽く息抜きしたいなぁ」と、カフェでコーヒーを飲む感覚で楽しみたい作品である。 友達を作ろうと、電話相談にかけてみたり、友達作り講習会に出席したり、「友達リスト」を作ってみたり・・・一所懸命なんだけど間違いだらけな美術商のキャラクターで初盤皮肉たっぷりに笑わせてもらい、運転手ジーノとの交流。二人の不安定なんだけどあたたかい友情を見守っていたのに突然の裏切り。そして、本当の友情を見つける二人の描写・・・たっぷりの皮肉と、哀愁と、あたたか視線を感じる秀作だった。ギャグな場面のテンポのよさにも助けられ、観ていてまったく飽きなかった。 終盤に出てくるクイズ番組が「ミリオネア」だったのも、見ているこちら側にはありがたかった。あのシーンに出てくる笑いのほとんどが、番組のルールに関わるものだったので判りやすかった(笑)。劇場中大爆笑。ほかの国の人たちと、こんなところに笑いの共通点があったんだと思うと、ちょっと嬉しくなったりする。 お勧めの映画の一本だが、渋谷まで、わざわざ気合を入れて、片道一時間かけて観に行ったのが災いして、★0.5減。そんなに張り切らず、フラフラっと立ち寄って出会いたい映画だった。公開終了してしまったので、DVDになったら是非! PR |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |
忍者ブログ [PR] |