2024 05,19 08:56 |
|
2008 09,07 00:28 |
|
≪溜まった感想消化するぞ週間≫
どうということはない。ここのとこ溜めてしまっていた映画の感想を消化してしまおうという、それだけのこと。ただ、その為にテキトーなことしか書けなくなるので、御了承を。 まずは、リース・ウィザースプーンがアカデミー賞主演女優賞受賞となったこの作品から。お盆に帰省した折、DVDで鑑賞した。 公式サイト 告白すると、この作品を見るまで、ジョニー・キャッシュという歌手を知らなかった。一人の歌手が、不遇の環境から脱出して出世し、ドラッグにおぼれ、再生する・・・まあこれだけだとありがちなシンガー伝記映画(『Ray/レイ』とか)に感じられるのだが、何というか、思わず目の離せなくなる力強さのある映画だった。ジョニーが自らを追い込み、問いかける姿もよかったが、何より素晴らしいのはウィザースプーン演じるジューン・カーターとの恋愛ドラマ。惹かれあっているのに、ジョニーになびく事の出来ない彼女の姿は、女として共感できるものがあった。単に不倫になってしまうから、というのではなく、ジョニーの不甲斐なさ、自立心のなさなどがもどかしく、歯がゆく、いらだつ。愛してるんだけど、そんな男に自分と家族を任せることは出来ない。だから彼の気持ちに応えられない・・・共感するとともに、自立したすばらしい女性だな、と思った。二人が結ばれるまでにかかった10年の、何と重いことだろうか。日本の配給会社が勝手につけるサブタイトルは酷いものが多いが、この『君につづく道』というサブタイトルは本当によかったと思う。まさに、ジョニーがジューンに辿り着くまでの、長い長い道のりの物語だった。 ジョニー・キャッシュ役のホアキン・フェニックスの、鬼気迫る演技と吹き替えなしの演奏が、とにかくよかった。『スペース・キャンプ』で、“リーフ”の名前でデビューしていた頃を知っているので、彼の成長と出世が、まるで我がことのように嬉しい。「ルーク・スカイウォーカーになりたいんだ」とメソメソ泣いていたリーフが、こんなに立派になってくれるなんて(涙)。兄リヴァ―が急死した折、その場にいて救急車を呼んだのは、確か彼だった。やはり兄を死なせてしまった過去を持つジョニーを演じるのは、どんな気分だっただろうか・・・。リヴァーも、あのまま生きていれば、確実にアカデミー賞を狙える役者になっていたはず。これからも、リヴァーの分まで、がんばって欲しいと思う。 他、役者さんでは、ジョニーの父親役のロバート・パトリックに驚いたりした。『ターミネーター2』の液体サイボーグも、いつのまにかいい年のいい役者さんになってたんだなぁ、なんて。『Xファイル』の次の映画でも、彼が見られるのだろうか。彼演じるドゲット捜査官は好きなキャラだったので、孫が何人もいる堅物じいさんを演じた後のドゲットが、いまいち想像できなくて怖いのだが(笑)。 ジョニー・キャッシュのほかにも、エルビス・プレスリーやジェリー・リー・ルイスなど、日本でもおなじみのシンガーが多数登場する本作。音楽好きの方にも非常にお勧めである。機会があったら是非ご覧になっていただきたい力作である。 いい加減なこと書いてお茶濁すつもりだったのに、思わず長文になってしまった・・・いや、次からは本当にいい加減になります。 PR |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |
忍者ブログ [PR] |