2024 05,19 03:28 |
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2008 09,09 00:05 |
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≪溜まった感想消化するぞ週間≫
今までなら絶対に観にいかないタイプの映画なのだが、娘がCMでテーマ曲が流れるたびに反応するので、思い切って映画館デビューさせようと、連れて行ってみた。失敗した。あらゆる意味で・・・ 製作国=日本 姉の評価=★★☆ 簡単に言えば、ハッピーエンド版「人魚姫」。勿論それはそれで悪くない。が、ポニョと宗助の純粋で愛らしい愛情を描きたいのなら、どうして、やれ「世界の破滅」だの何だのと、大げさな話をもってくるのだろうか。正直、そこの部分がなければ、もっと素直な気持ちで楽しめたと思う。いいじゃん、海の生き物と崖の生き物が、幼い恋心を貫き通すだけの話だって。 最も、途中で娘が騒ぎ出したり、「もう出る」とごねて中座したりが入ったので、きちんと作品を読み解くことが出来なかっただけなのかもしれない。しかし、『ハウルの動く城』をあっさり凌駕する説明のなさに、まるきりついていくことが出来なかったのは本当である。宮崎監督は、世界がひっくり返るような大事態がないと、登場人物たちの動機付けが出来ないとでも考えたのだろうか。何なんだよ、DNAがうんちゃらかんちゃらとか、人工衛星が落ち始めてるとか。ポニョと宗助の想いに心惹かれるものがあった分、腹が立ってしょうがない。 この作品がベネチア映画祭で高い評価を得てるというのが、『カリオストロの城』や『風の谷のナウシカ』を観ながら大人になった日本人として、口惜しい気がする。おそらく、宮崎駿監督への敬意と、今時CGに頼らず手書きで長編アニメを製作したチャレンジ精神が評価されているだけなのだろうが。 色鉛筆画や水彩画のような映像には、勿論魅了された。あの独特の美しさだけは、一見の価値あり、である。 一部で、宗助が母親を「りさ」と呼び捨てにしていることを批判しているレビューを見かけたが、個人的に、そこはあまり気にならなかった。りさがそれでいいと思ってるんなら、いいんだよ。呼び方なんてどうでもいいんだって。ちゃんと親子で愛し合ってるんだから(最も、自分が娘から呼び捨てにされたらぶん殴るのだろうが・苦笑)。 公開が終了し、DVD化され、TV放送するのを地道に待って、観てみるといいと思う。 PR |
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