2024 05,19 10:45 |
|
2007 12,15 00:07 |
|
だいぶご無沙汰をしてしまいました。体調不良や短期バイトを始めた関係で、すっかり更新ができなくなってしまい・・・。何より最近、映画を観ていないのが致命的。相変わらず映画は大好きだし、映画雑話のネタがないわけじゃないんだけど・・・
そんな中、久しぶりに劇場に行った。時間の都合で選んだら、日比谷シャンテの『マリア』になった。 公式サイト 製作国=アメリカ 姉の評価=★★★ ちょっと辛口かも?と、首をかしげながら★三つ。原題は『The Nativity Story』(キリスト降誕物語)。良くも悪くもタイトル通りの映画かな、というのが正直な感想。誰でも知っている聖書の物語を、丁寧に、壮大になぞってる・・・だけの映画、と言った感じ。クリスマスのシーズンに、「クリスマスって、元々どんな日」なのかを学ぶのには良い教材かもしれないが、映画作品として訴えかけるものが感じられない。キリスト誕生の物語を通じて何を描きたかったのか、製作者の“声”が伝わらない。キリスト誕生の奇跡を描きたかったのか、イエスを身ごもったマリアの受難を描きたかったのか・・・ある意味非常に残念な映画である。 個人的に一番残念だと思うのが、ヨセフの描写がしっかりなされていたことだった。キリスト生誕の物語と言えば、大体はマリアがメインになるが、この作品は、マリアの夫(婚約者)ヨセフも、マリアと同等に描かれている。処女であるはずのマリアの受胎に苦しみながらも受け入れ、夫として献身的にマリアを支える姿に、涙が出そうになった。ヨセフ役の俳優さんの演技も素晴らしかった。もっと、マリアとヨセフの夫婦愛に焦点を当てるか、あるいは『ヨセフ』というタイトルで、ヨセフが主人公の脚本を起こしてくれるかしていれば、この上なく感動できる作品になっていたのではないだろうか、と。 最も、私がヨセフにこうも肩入れしてしまうのには他に理由があるのかもしれない。子供の頃、キリストの伝記本を読んだ。その時「若者イエスは父親の元で立派な大工になった」という一説に、とても感動した。「ヨセフはすごいなぁ。自分の子供じゃないイエスを、自分の子供のように育てたんだぁ。」と、その一文から感じたからだ。劇中、神の子を宿したと言うマリアの言葉を信じ、「僕の子だと言えば良い」と言ってくれたヨセフに、当時の感動を思い出した。神は、マリアを母親に選んだわけではなく、ヨセフを父親に選んだのではないのだろうか、とすら思ってしまった。 この作品で一番楽しみにしていたのは、マリア役のケイシャ・キャッスル=ヒューズである。『クジラの島の少女』から、ずいぶん成長してしまったものだ。初盤、友達と遊んでるのが楽しい盛りの女の子だったマリアが、突然の受胎告知に戸惑う姿はよりリアル。聖書のマリア像とはだいぶ違うのではないのだろうか。勿論彼女の戸惑いを等身大に感じる、良い演技だったと思う。ついでに言うと出産シーンも比較的リアル。実生活でも一児の母のケイシャちゃん。この撮影は多分出産後に行われたものだろう(笑) 散々書きたいことを書いてしまったが、この手の映画が好きな方なら楽しめるのではないだろうか。今度は是非、ヨセフが主人公の映画を観たいものだ。 PR |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |
忍者ブログ [PR] |