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2008 09,09 00:05 |
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≪溜まった感想消化するぞ週間≫
今までなら絶対に観にいかないタイプの映画なのだが、娘がCMでテーマ曲が流れるたびに反応するので、思い切って映画館デビューさせようと、連れて行ってみた。失敗した。あらゆる意味で・・・ 製作国=日本 姉の評価=★★☆ 簡単に言えば、ハッピーエンド版「人魚姫」。勿論それはそれで悪くない。が、ポニョと宗助の純粋で愛らしい愛情を描きたいのなら、どうして、やれ「世界の破滅」だの何だのと、大げさな話をもってくるのだろうか。正直、そこの部分がなければ、もっと素直な気持ちで楽しめたと思う。いいじゃん、海の生き物と崖の生き物が、幼い恋心を貫き通すだけの話だって。 最も、途中で娘が騒ぎ出したり、「もう出る」とごねて中座したりが入ったので、きちんと作品を読み解くことが出来なかっただけなのかもしれない。しかし、『ハウルの動く城』をあっさり凌駕する説明のなさに、まるきりついていくことが出来なかったのは本当である。宮崎監督は、世界がひっくり返るような大事態がないと、登場人物たちの動機付けが出来ないとでも考えたのだろうか。何なんだよ、DNAがうんちゃらかんちゃらとか、人工衛星が落ち始めてるとか。ポニョと宗助の想いに心惹かれるものがあった分、腹が立ってしょうがない。 この作品がベネチア映画祭で高い評価を得てるというのが、『カリオストロの城』や『風の谷のナウシカ』を観ながら大人になった日本人として、口惜しい気がする。おそらく、宮崎駿監督への敬意と、今時CGに頼らず手書きで長編アニメを製作したチャレンジ精神が評価されているだけなのだろうが。 色鉛筆画や水彩画のような映像には、勿論魅了された。あの独特の美しさだけは、一見の価値あり、である。 一部で、宗助が母親を「りさ」と呼び捨てにしていることを批判しているレビューを見かけたが、個人的に、そこはあまり気にならなかった。りさがそれでいいと思ってるんなら、いいんだよ。呼び方なんてどうでもいいんだって。ちゃんと親子で愛し合ってるんだから(最も、自分が娘から呼び捨てにされたらぶん殴るのだろうが・苦笑)。 公開が終了し、DVD化され、TV放送するのを地道に待って、観てみるといいと思う。 PR |
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2008 09,08 00:06 |
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≪溜まった感想消化するぞ週間≫
第二弾です(注:そんな大袈裟な事でもない)。これも、お盆期間中にレンタルで借りた作品。というか、本当は別の作品を借りたつもりだったのだが、うちに帰って見てみたら、これにすり替わっていたという、なんとも不愉快なことがあって・・・レンタル屋に文句を言いに行ってもよかったのだが、まあ、ちょうど観た事のない作品だったので、折角だから観てしまおうと、鑑賞することにした。 Yahoo!映画紹介ページ 公開当時、だいぶ話題になった作品だった。タイトルどおり、ドラッグストアを襲撃して麻薬を手に入れるグループの物語。正直、思ってたほど印象に残るような作品ではなかったが、見所の多い映画でもあると思った。 単に、「ドラッグ=悪」と描くのではなく、肯定も、否定もしていない部分がまずよかった。主人公の四人のグループは、ドラッグの他にも、仲間意識、愛情、ジンクスなどといったものにがんじがらめにされており、前進も後退も出来ない状態になっている。そんな中での、突然の仲間の死は、グループのリーダー・ボブの人生を変える。彼は突然、ドラッグから足を洗うことを誓う。淡々と死体の始末をするボブが、実は一番仲間の死を真摯に受け止めていたという部分が、個人的には一番印象に残った。前進も後退も出来ない状態を、一番恐れていたのは彼だったんだな、と。 監督のガス・ヴァン・サント、名前を聞いたことがある気がするなぁと思っていたら、『マイ・プライベート・アイダホ』や『小説家を見つけたら』なども撮ってらっしゃったことを、この記事のために調べて初めて知った。特に『小説家を~』は大好きな作品だし、しかもこの作品とまるで違う毛色の映画なので、驚いてしまった。「常にハリウッドの異端児でありたい」と仰ってるそうだが、これからも、異端児として大いに活躍していただきたい方である。 深夜枠での放送があったら、ぜひ録画してご覧になってください。 |
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2008 09,07 00:28 |
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≪溜まった感想消化するぞ週間≫
どうということはない。ここのとこ溜めてしまっていた映画の感想を消化してしまおうという、それだけのこと。ただ、その為にテキトーなことしか書けなくなるので、御了承を。 まずは、リース・ウィザースプーンがアカデミー賞主演女優賞受賞となったこの作品から。お盆に帰省した折、DVDで鑑賞した。 公式サイト 告白すると、この作品を見るまで、ジョニー・キャッシュという歌手を知らなかった。一人の歌手が、不遇の環境から脱出して出世し、ドラッグにおぼれ、再生する・・・まあこれだけだとありがちなシンガー伝記映画(『Ray/レイ』とか)に感じられるのだが、何というか、思わず目の離せなくなる力強さのある映画だった。ジョニーが自らを追い込み、問いかける姿もよかったが、何より素晴らしいのはウィザースプーン演じるジューン・カーターとの恋愛ドラマ。惹かれあっているのに、ジョニーになびく事の出来ない彼女の姿は、女として共感できるものがあった。単に不倫になってしまうから、というのではなく、ジョニーの不甲斐なさ、自立心のなさなどがもどかしく、歯がゆく、いらだつ。愛してるんだけど、そんな男に自分と家族を任せることは出来ない。だから彼の気持ちに応えられない・・・共感するとともに、自立したすばらしい女性だな、と思った。二人が結ばれるまでにかかった10年の、何と重いことだろうか。日本の配給会社が勝手につけるサブタイトルは酷いものが多いが、この『君につづく道』というサブタイトルは本当によかったと思う。まさに、ジョニーがジューンに辿り着くまでの、長い長い道のりの物語だった。 ジョニー・キャッシュ役のホアキン・フェニックスの、鬼気迫る演技と吹き替えなしの演奏が、とにかくよかった。『スペース・キャンプ』で、“リーフ”の名前でデビューしていた頃を知っているので、彼の成長と出世が、まるで我がことのように嬉しい。「ルーク・スカイウォーカーになりたいんだ」とメソメソ泣いていたリーフが、こんなに立派になってくれるなんて(涙)。兄リヴァ―が急死した折、その場にいて救急車を呼んだのは、確か彼だった。やはり兄を死なせてしまった過去を持つジョニーを演じるのは、どんな気分だっただろうか・・・。リヴァーも、あのまま生きていれば、確実にアカデミー賞を狙える役者になっていたはず。これからも、リヴァーの分まで、がんばって欲しいと思う。 他、役者さんでは、ジョニーの父親役のロバート・パトリックに驚いたりした。『ターミネーター2』の液体サイボーグも、いつのまにかいい年のいい役者さんになってたんだなぁ、なんて。『Xファイル』の次の映画でも、彼が見られるのだろうか。彼演じるドゲット捜査官は好きなキャラだったので、孫が何人もいる堅物じいさんを演じた後のドゲットが、いまいち想像できなくて怖いのだが(笑)。 ジョニー・キャッシュのほかにも、エルビス・プレスリーやジェリー・リー・ルイスなど、日本でもおなじみのシンガーが多数登場する本作。音楽好きの方にも非常にお勧めである。機会があったら是非ご覧になっていただきたい力作である。 いい加減なこと書いてお茶濁すつもりだったのに、思わず長文になってしまった・・・いや、次からは本当にいい加減になります。 |
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2008 08,25 22:05 |
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こちらも、7月にTV放映されていたのを鑑賞したもの。今更の感想で、きちんと書けるかが心配だが、折角観たので記録代わりにでもなればと思って。
Yahoo!映画紹介ページ お下劣なシーンの数々に顔をしかめながらもたっぷり二時間楽しめた。王道といえば王道を行くストーリーだが、オリジナリティに溢れた意欲作だと思う。ラストにシュレックとフィオナ姫が結ばれるのは判っているので安心感がある。おかげで、アクションシーンやキャラ同士の掛け合いを、何の心配もなく堪能できた。子供向け、と言い切るにはちょっとダークな描写もあるので、童心に返りたい大人、捻りの効いた世界観を楽しみたい人にいいのではないかと思った。 個人的には、おとぎの国の主人公たちも、それぞれ事情を抱えて生きているんだなぁ、と感じられた冒頭が気に入ってたりする。しゃべれるロバなんて気持ち悪い、とか。ああ、なるほど現実世界じゃそうかもしれないな、なんて、思わず感じ入ってしまった(笑) 日本語吹き替えは、なかなかいいキャスティングだったと思う。話題性ばかりでどうしようもない吹き替えも多いというのに。シュレック役の浜ちゃんが、流石のベテラン芸を見せてくれたという感じで気持ちよかった。どっから聞いても浜ちゃんの声なのに、ちゃんとシュレックのキャラになっていて。 機会があったら、絶対続編も観ようと思う。 |
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2008 08,20 00:01 |
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7月に観に行った映画の感想。重い腰がやっと上がった(笑)
公式サイト 製作国=フランス 姉の評価=★★★★☆(白星は★0.5) パトリス・ルコント監督初挑戦である。「久しぶりに英語じゃない映画が観たいな」というぐらいのノリでこの映画を選んだ。じんわりとした笑いに包まれた、とても楽しい二時間弱となった。 ダニエル・オートゥイユ扮する美術商が、仲間内との“賭け”から、親友を作らなくてはならなくなる。しかし、仕事上の付き合い以外の人間関係を知らない彼。たまたま出会った、人当たりのいいタクシー運転手に「講師」をお願いすることにする。「繊細な男同士の友情を綴った」なんて宣伝文句もあったが、いい意味で、そんなに大げさな文句をつける必要などない作品だと思った。本当の意味での“娯楽映画”。「さあ、今日は映画を観るぞー!」と張り切って楽しむのではなく、「ちょっと疲れたから、軽く息抜きしたいなぁ」と、カフェでコーヒーを飲む感覚で楽しみたい作品である。 友達を作ろうと、電話相談にかけてみたり、友達作り講習会に出席したり、「友達リスト」を作ってみたり・・・一所懸命なんだけど間違いだらけな美術商のキャラクターで初盤皮肉たっぷりに笑わせてもらい、運転手ジーノとの交流。二人の不安定なんだけどあたたかい友情を見守っていたのに突然の裏切り。そして、本当の友情を見つける二人の描写・・・たっぷりの皮肉と、哀愁と、あたたか視線を感じる秀作だった。ギャグな場面のテンポのよさにも助けられ、観ていてまったく飽きなかった。 終盤に出てくるクイズ番組が「ミリオネア」だったのも、見ているこちら側にはありがたかった。あのシーンに出てくる笑いのほとんどが、番組のルールに関わるものだったので判りやすかった(笑)。劇場中大爆笑。ほかの国の人たちと、こんなところに笑いの共通点があったんだと思うと、ちょっと嬉しくなったりする。 お勧めの映画の一本だが、渋谷まで、わざわざ気合を入れて、片道一時間かけて観に行ったのが災いして、★0.5減。そんなに張り切らず、フラフラっと立ち寄って出会いたい映画だった。公開終了してしまったので、DVDになったら是非! |
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