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2026 04,28 00:23 |
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2008 04,08 00:36 |
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封切り二日目に鑑賞。
公式サイト 製作国=ドイツ・カザフスタン・ロシア・モンゴル 姉の評価=★★★★★ 私は昔から12~13世紀あたりのモンゴルの歴史に興味があり、歴史学科の卒論を、この時代の婚姻をテーマにして書こうかと思っていたこともある(教授に「辞めたほうが良い」と言われたので諦めたが・苦笑)。だからと言ってこの作品を観るつもりは当初なかったのだが、以前鑑賞した『ベアーズ・キス』のセルゲイ・ボドロフの監督作だと知って、観に行くことにした。★5つつけたが、本音の評価をすると、 映画ファンとしての評価=★★★★★ 歴史ファンとしての評価=★★★☆ という感じになる。「ああ、久しぶりに“大作”と呼べる映画を観たー!」と満足感に浸る一方、「史実にこだわる方にはオススメできないな」とも思った。ここは映画のブログなので、映画ファンとしての評価を優先させたというわけだ。 まず圧巻なのは、そのスケールの大きさである。製作4年のうち、2年を撮影に費やした本作。モンゴル自治区やウイグル自治区での本格ロケで撮られた、モンゴルの雄大な大地・・・そのロケーションが、テムジン(後のチンギス・ハーン)の人間的スケールとあいまって、観客を圧倒する。あちこちのレビューで戦闘シーンが絶賛されている通り、終盤の、テムジンvsジャムカの戦いは素晴らしかった。あそこまで質の高いアクションシーンを、ハリウッド作品で観られなくなったのいつからだろう?と思わず首を傾げてしまったほどだ。勿論それだけではなく、例えば衣装のような小さなものにも妥協がなくてよかった。 この記事のためにチンギス・ハーンのことを簡単に調べなおし、本作が「元朝秘史」にかなり忠実に脚本を起こしている事を知った。だからこそ、歴史ファンとしては納得のいかない部分も多々ある。例えば、テムジンが西夏で長く幽閉されていたと言うくだり。西夏(公式サイトでは“架空都市タングートと表記。タングートはチベット系民族のひとつ)は、テムジンが初めて落とした国であり、テムジンが幽閉されていたという話は聞いたことがない。それに、幾度も出てきた「モンゴル人」という単語も納得がいかない。当時の遊牧民たちに、自分たちを「モンゴル人」とひとまとめに位置づける意識があったかどうか、正直疑わしいからだ。また、西夏から帰還し、ジャムカとの最終決戦を迎えるまでが端折られすぎ。浅田忠信の「その後私は多くの部族をまとめあげた」というナレーションだけで処理されてるなんて・・・そこが一番重要じゃないか、チンギス・ハーンの伝記としては!、と思った歴史ファンは、私だけではないはずである。 しかしこの作品を「歴史映画」ではなく「神話」として観る事が出来れば、この上なく重厚な作品に感じられると思う。この作品で重要なのは、完成度の高いアクションシーンではなく、あくまでテムジンの精神世界のほうだ。捕虜になる屈辱に幾度も耐えたからこそ、信頼される君主となる。妻ボルテとの絆があるからこそ、敵の子も自分の息子として愛せる。家族への愛があるからこそ、モンゴル統一への熱意が生まれる。そしてその熱意は、神をも味方につけてしまう・・・。チンギス・ハーンは謎の多い人物であり、その存在そのものが神話的である。神話的な存在に、こうした人間ドラマを付随させた作品・・・歴史映画として納得のいかない方は、一度、こんな風に考えてみてはいかがだろうか。 セルゲイ・ボドロフ監督は、史実に独自の解釈や脚色を加えることで、チンギス・ハーンの半生を、世界に通じる大作に仕上げてくれた。監督がロシア人であることを考えると、感謝の念すら込み上げる(ロシアでは、チンギス・ハーンは大量殺戮者として忌み嫌われていた時期がある)。テムジン役の浅田忠信は、アカデミー主演男優賞にノミネートされるべきだったと思う。全編モンゴル語の脚本で、あれだけのカリスマ性を表現できるだなんて、素晴らしすぎる。 観ながら、『十戒』や『ベン・ハー』に圧倒されていた頃のことを思い出した。あのレベルの大作を、もう一度劇場で見たい!という方には是非オススメ。歴史ファンの方も、「神話映画」だと思って、一度ご覧になっていただきたい。 【追記】 この記事のために調べなおし、『ベアーズ・キス』でミーシャを演じた俳優さんが、ボドロフ監督のご子息で、しかも6年前に事故でお亡くなりになっていたことを始めて知った(享年30歳)。今更ながらではありますが、謹んでご冥福をお祈りします。 PR |
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2008 04,01 23:54 |
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ウェス・アンダーソンの最新作を観てきた。
公式サイト 製作国=アメリカ 姉の評価=★★★★★ アンダーソンの作品は、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』『ライフ・アクアティック』に続き、三本目の鑑賞。前二作では、正直アンダーソンの独特の世界観に若干ついていけない部分もあった。今回も少し身構えて見に行ったのだが、それがよかったのか、満足して劇場から帰ってこられた。思ったよりもアンダーソン・ワールド炸裂!という感じでもなく、でも、アンダーソンらしいスタイルとスタイリッシュさは失わず。今までの中で、一番好きなウェス・アンダーソン作品になった。 父親の死をきっかけに絶交していた男三兄弟が、長男フランシス「兄弟の結束を深めるために」という呼びかけで、インドのダージリン急行で旅をすることになる。家族の絆や自己発見など、テーマとして真新しいものはなく、しかも前二作とかぶる部分もある。だが、『ライフ・アクアティック』などより判りやすく作られていた。車内という限定されていた空間で展開する前半と、電車を追い出されてインドの村や空港で様々な出来事と遭遇する後半。自分たちのことしか頭になかった彼らが、同じ思いを共有するにいたり、ラストは父親の影から脱却する・・・あの、カバンを投げ捨てるシーンのスローモーションは清々しく、希望の光さえ見えてきそうな気がした。 ウェス・アンダーソンの人間を見る目は、皮肉で、歪んでて、でも愛情に溢れているな、と改めて思った。数々のギャグシーンも、独特のテンポや視点を素直に楽しめた。スローモーション、ズームアップ、パンなど、(こんな言い方をして良いのか判らないが)使い古された演出法をあえて多用している感じも、アンダーソンらしくてよかったと思う(しつこく言うが、あのカバンのシーンは素晴らしかった・・・)。 俳優陣では、エイドリアン・プロディがおちゃめで気に入った。恥ずかしながら、彼の作品は『戦場のピアニスト』しか観たことがなかったので、こんなコミカルな要素の強い作品でも輝ける人なんだと、今更知って安心したり(汗)。 ご覧になる予定のある方は、最初の15分ほど、ショートムービー『ホテル・シュヴァリエ』が挿入されているので、どうか驚かないでいただきたい(私は驚いた・笑)。三兄弟の末っ子ジャックの前日話で、本編とリンクしている。本編開始前に「Part2」とタイトルが出た。おそらく『ホテル・シュヴァリエ』が第一部で、本編が第二部ということなのだろう。最初ややこしくてイライラしたが、ラストは全てつじつまがあっていたので、まあ必要な短編だったのかな、という気になった。 『ホテル・シュヴァリエ』にナタリー・ポートマンが出ていることが非常に気に食わなかったが(注:管理人は、「ヘイデン・クリステンセンより評価されている」というどうしようもない私憤から、ナタリー嫌いになってしまった・苦笑)、それでも★5つの評価は崩れない。ただ、アンダーソンがどんな監督さんなのか判らずに観に行くと、痛い思いをする可能性もあるので、一本でもアンダーソンを予習してから観に行くことをオススメしたい。 |
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2008 03,24 01:09 |
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久しぶりに、映画雑話のカテゴリーを更新したくなったので、します。
「いやぁ、映画とラーメンだけは、しょうがないって。」 これは、『スターウォーズ』の話をファンの連中としていて口論になりかけた時、間に割って入ってくださった方の言葉である。解釈がどうの、描き方がどうので「エピソード3は是か非か」を語り合ってるうちにヒートアップしてしまったSW狂共の熱を、この台詞は一瞬にして冷やしてしまった。これを聞いたのはだいぶ前の話だが、今でも鮮明に記憶に残っている。あの時口論が一気に終了してしまったのは、それが、その場にいる全員に納得のいく言葉だったからに違いない。「映画とラーメンの好みだけは、千差万別で相いれることはない」・・・要するに、そういうことである。 ラーメンは、私の大好物でもある。私が好きなのはみそ味。野菜は多めで、麺はあまり太くないほうが望ましい。できればコーンのトッピングも欲しい。バターが乗っていれば尚可。しかし「ラーメン通」を自称する旦那に言わせれば、そんなものは邪道らしい。太麺じゃないみそなんてあり得ないし、そもそもラーメンでみそ味なんて邪道。野菜は麺の触感を阻害する邪魔者。コーンなんてもってのほか。「ラーメンの味のわからない愚か者」と結婚以来、旦那は私を誹り続ける。しかしどんなに主人が私を味覚バカと糾弾しようと、私はみそ味を注文し続ける。自分の「ベストなラーメンの食べ方」だけは変えられない。映画の好みも、それと一緒。 ひとつの例として、ロベルト・ベニーニの『ライフ・イズ・ビューティフル』を挙げたいと思う。以前、ダウンタウンの松っちゃんが、著書『シネマ坊主』の中でこの作品を絶賛しているのを読んだことがある。曰く、「主人公のおっさんが、子役に食われてないねん。たいてい子供の出てくる映画って、子役においしいとこ持ってかれるけど、最後までおっさんが笑かしてくれた」(うる覚えです・汗)。とても面白い感想だと思った。笑いの「製作者」としての視点から映画を観ると、こんな感想が出てくるんだと。自分にはない視点なので、いい参考になったと思った。 しかし、私の知り合いで、この作品に完全に「NO」を突き付ける人間もいる。彼女は私の歴史学科の頃の友人で、この時代のドイツに関心が高く、実際にアウシュビッツを見に行った経験もある。「なんか違う。あんなのはいんちきだ。」・・・彼女の言い分も、私には理解ができる。ベニーニ演じるユダヤ人の父親が、収容所の中で息子を守り続けるという内容の本作。私も当時の史料に多少触れたことがあるが、強制収容所の中で、そんな芸当をすることは完全に不可能だ。『シンドラーのリスト』などをご覧いただければ、その理由はわかっていただけると思う。加えて、収容所での生活の描写。ジャム付きのパンなと食べてるシーンもあるが、収容所の中のユダヤ人たちに与えられた食物と言えば、せいぜい腐ったジャガイモぐらいである。ベッドも三段の狭い中に、10人ぐらいのユダヤ人がぎゅうぎゅうに押し込まれていたらしいし、ましてや放送機材を勝手に使用するなんてあり得るわけがない。 私自身は、「娯楽を目的としたヒューマン・コメディ」だと最初から割り切っていた。それなので、所見はものすごく感動したし涙も流した。「でも、実際に収容所経験したユダヤ人の方がご覧になったら怒るだろうな」・・・そんな注釈を、心の中に置きながらではあったが。だが、史実を重視し、歴史的メッセージを付加することをこの時代を扱った作品に望む彼女は、私のように注釈を付けて映画を観ることも、ダウンタウンの松っちゃんのような視点で鑑賞することも、できなかったのである。 この三人の評価、誰が一番正しいかといえば、誰も正しくなんかない。ラーメンの好みを妥協できないのと同じように、それぞれの視点を変えて映画を観賞することなんかできない。視点は、それぞれの経験、体験、生活環境や境遇の違いでいくらでも変わってくる。だからこそ、他人の視点での感想を聞くことが、面白くてたまらない。 みそ、しょうゆ、しおにとんこつ・・・色々な味があるから、ラーメンは多くの人に愛される。映画もそれと同じである。ラーメンを食する人の数だけこだわりがあるように、観客の数だけ視点がある。だから多種多様な映画が作られ続けている。 |
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2008 03,17 23:43 |
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コーエン兄弟最新作にして、アカデミー作品賞受賞作。
公式サイト 製作国=アメリカ 姉の評価=★★★☆(白星は★0.5) 何だろう・・・ここまで自分の評価が定まらない作品は久しぶりである。作品の意図がいまいち飲み込めないのに、印象にだけは強烈に残ってしまう。後味も悪い。この記事を書く前に、解釈の仕方のヒントがほしくて、あちこちの映画レビューを駆けずり回ってしまった。一部のコーエンファンの方が仰る「コーエン・マジック」に、まんまとはまってしまったのだろうか? 原作小説のタイトルは『血と暴力の国』、原題は“NO COUNTRY FOR OLD MEN”。このいづれかが頭に入っていれば、もう少し判りやすい映画になったのかも知れない。「老人に国はない」=「昔のアメリカは死んでしまった」ということなのだろう。ストーリーは、麻薬売買絡みの銃撃戦現場から金を持ち逃げしたモスと、それを追う殺し屋シガーを描いている。目の前の大金になりふり構わずのモスと、淡々と人を殺していくシガーは、それぞれ現代アメリカの象徴。彼らを追う役目を負いながら、結果的にそれを放棄してしまう老保安官のベルは“老人”の代表・・・と考えれば、少しは作品が見えてくるような気がする。 以下、ネタバレ感想です。 まずは、大金を持ち逃げするモス。金に目がくらんでしまう部分も勿論そうなのだが、逃亡する先々で彼が遭遇する状況が、今のアメリカなのではないか、と思った。モーテルの主人やタクシードライバーの判をしたような台詞「面倒はごめんだ」。しかしそんな彼らも、チップひとつで黙らせられる。「若いからって、ヒッチハイクは危険だ」という忠告。メキシコ国境から入国する際は、ベトナムでの戦歴を話しただけでアメリカ国民だと証明してしまう。そしてラストは、無残にも殺されてしまう・・・。 そして殺人鬼シガー。コイントスで、相手の生死を決めさせるシーン。人生には不条理さや理不尽が付きまとうのだというのを、嫌でも思い知らされる描写。使用する武器は酸素ボンベや圧縮銃。保安官ベルの、「今では牛を殺すのにショットガンを使うんだ」と嘆くシーンと不気味にだぶる。そしてラストは交通事故。声をかけてきた少年たちの善意を金で汚し、自分は骨を折りながらも逃げおおせる・・・。 保安官ベルは、かつて自分が守ってきた国が失われたのを嘆き、投げ捨ててしまった・・・ ・・・そんな風に解釈すれば、「現代の病んだアメリカを描いている」とか、「不条理な人生を表現している」なんて、それらしい感想もでてくるが、そんな単純な構造の映画だとも思えないしな・・・。(ネタバレここまで)要するに、明確な答えを作品には盛り込まず、観客の解釈にゆだねる部分の多い作品なんだと思う。そういう意味で、映画を見慣れている人向けの作品だと思った。 個人的に、こういう含みの多い映画は好きなのだが、この作品がアカデミー賞というのはどうだろう、と思った。世界各国で催されている映画祭には、それぞれ個性とか、方向性があると私は考えている。これが、芸術性や作家性を尊重するカンヌでの受賞ならわかるのだが、エンターテイメントを重視してきたアカデミー賞で作品賞だなんて・・・。ハリウッドが良い方向に変わってきたのか、それとも、ハリウッドにはもう、名作と呼べる娯楽映画を作る力がないのか・・・いづれ明らかになるだろう。 この作品で特記すべきなのは、音楽による演出が、一切なされてないことだ。その程度たるや、ドグマ映画のほうがよっぽど音楽が流れてるぐらい。BGMに頼らずにあれだけの緊迫感や緊張感が作れるコーエン兄弟は、本当にすごい監督さんなのだな、と思った。また、アカデミー賞助演男優賞となったハビエル・バルデム・・・彼がスクリーンに登場するだけで、凍りつくような不気味さに包まれる。淡々と、職人のように人を殺す様はまさに怪物。ガスストップでの主人との会話のシーンなど、恐ろしくてたまらなかった。個人的には『海を飛ぶ夢』の良い演技をしてると思うが、助演男優賞の受賞には納得できた。あの怪演をスクリーンで観られて本当に良かった。 中盤までは恐怖と緊張感で身が引き締まりっぱなしだったが、実を言うと、後半だれて、少し眠くなっていた私である(苦笑)。解釈に手助けが必要だった部分と、後半の眠気を考えて、★1.5減としてみた。すっきりしない映画がが苦手な方と、流血シーンのお嫌いな方は、鑑賞を避けられたほうがいいでしょう。 |
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2008 03,12 00:33 |
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観て来た!愛しのヘイデン・クリステンセンの最新作!
公式サイト 製作国=アメリカ 姉の評価=★★★☆(白星は★0.5) 個人的には、ヘイデンを大スクリーンで拝めたというだけで大大満足なのだが・・・映画としての評価は、まあこれぐらいが限界といったところだろうか。某レビューで散々叩かれてるのを読んでから観に行ったおかげか、それほど酷い作品にも思えなかったが、やはり全体的な完成度の低さは否めない。アイデアが良い分、残念な仕上がりともいえる。 瞬間移動能力のある主人公デビットと、彼ら“ジャンパー”の抹殺を図る組織パラディンの戦い・・・まあ、簡単に説明するとそんな話。確かに脚色は雑だし、人物描写はいい加減だし、キャラの行動の動機付けは薄いし、見せ場作りに失敗してるし、と、散々な映画ではある。だが、初盤で「それはそれ」と簡単に割り切ることの出来た私には、かなり面白い映画になった。ニュアンスは違うが、ミュージカル映画などで何の脈絡もなく突然歌いだしても、「それはそれ、これはこれ」と、瞬時に脳みその切り替えが出来てしまうのと、感覚としては似ているかもしれない。 以下、ネタバレを交えながらの感想になります。 この作品で一番気に入ったのは、実は主人公デビットの、ダメ人間っぷりだったりする。(ネタバレここから)デビットは15歳のとき自分のジャンプ能力に気づき、「これさえあれば、一人で生きていけるじゃん」と家出する。銀行の金を奪って贅沢三昧。気がつけば、15歳の単純発想そのままで成人し、やりたい放題わがまま放題のダメ人間に。盗んだ金で初恋の君を海外旅行に連れ出し、パラディンに追われれば逃げるばかり。しかも彼女が捕まって奮い立つと思いきや、ジャンパー仲間に付きまとって「一緒に助けに行こうよ~」・・・フィクションとは言え、よくもまあ、ここまでダメな人間を作り上げたものである。ここまでやってくれれば、むしろ爽快であり、変にヒロイズムを打ち出すような作品より、よっぽど好感が持てる(笑)。これは私にとって、作品のアイデアと、ジャンプシーンの爽快感と、主人公デビットのダメ人間ぶりを楽しむ作品だったんだなぁ、と改めて思った。 ただ、ヒロインのミリーの描写だけは、どうしても割り切れない部分もあった。ラスト、どうしてデビットとよりを戻したのか、彼女の心理がまるで理解できない。あんな危険な目に逢わされて、しかもそこには何の大義名分もないのに・・・。と言うか、私だったら、盗んだ金で豪華海外旅行に連れ出された段階でアウトである。例え外身がヘイデンでも、私ならあんな男嫌だけどなぁ・・・(ネタバレここまで) ヘイデンに関して言えば、思っていたよりも彼のキャラが立っていなくて非常に残念だった。むしろ、『スター・ウォーズ』のほうが、彼のキャラクターが生かされているぐらいだ。この部分だけは、どうしてもダグ・リーマンを許せない(まさかルーカス以下だなんて・・・)。グリフィン役のジェイミー・ベル、名前に聞き覚えあるなぁ、と思っていたら、何と『リトルダンサー』のビリー・エリオットだったのね!迂闊(汗)。『リトルダンサー』のイメージが強いので、生き残れるか心配だったが、順調に子役から脱出してるようで安心した。 ★3つでもつけすぎかも、と思いながら、ヘイデンへの贔屓点も込みで3.5。もうこれ以上はつけられない(苦笑)。続編は、監督が変わるなら観に行きたいと思う。 |
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